FXトレードのスワップとは?
FXトレードではスワップという用語を聞きます。
スワップとは、取引する通貨ペア間(2国間)でのそれぞれの「金利差相当額」のことを指します。この記事ではスワップについて簡単に説明します。
スワップとは?
スワップとは簡単にいうと、2国間の金利差のことをいいます。
原則的に、金利の高い方の通貨を買うとスワップを受け取れ、逆に、金利の高い通貨を売るとスワップを支払うことになります。つまり、金利の高い方の買いポジションを持っているなら「受取り」、売りポジションを持っているならスワップは「支払い」ということになります。
ただし各国金利情勢等により、「受取り」から「支払い」に転じたり、または買いポジションと売りポジションともに支払いとなることもありますので注意しましょう。
FXトレードではスワップで稼ぐ事も可能です
FXトレードの基本は為替差益で稼ぐ事になりますが、為替差益以外のスワップでもやり方次第で稼ぐ事が可能になります。それも、毎日毎日ほぼほったらかしで利益を稼ぐ事が可能です。
FXで毎日何もしないで勝手に利益が増えるなんて、とても夢のある話ですよね。そんな事にでもなったら、極端な話毎日好きな事をしていてもお金が増えていきますので、もうFX無しでは生活する事が出来なくなってしまいます。
つまり、このスワップはFXトレードにおける不労所得のようなものなのですが、ほったらかしのあまり余裕でいると後々後悔する可能性があるのです。
ただ、そもそもスワップの意味が分かっていないと話しになりませんので、今回の記事ではスワップとその稼ぎ方について説明します。
スワップの仕組みについて
このスワップとは、簡単に言いえば銀行や郵便局の普通預金や定期預金に付く金利=利息と同じ意味になります。
ただ、これは本当に簡単に言っただけであって、厳密には日本やアメリカ、欧州などの通貨との金利差の事なので、微妙に預金金利(利息)とは異なります。もっとも、スワップは利息みたいなものなので、大きな差は無いように思います。
日本とアメリカや日本と欧州、さらに日本と豪州などとでは金利に差がありますので、その差分をスワップ(利息)として受け取る事が出来るのです。
例えば、現在の日本の金利が0.1%になります。それに対してアメリカの金利は0.25%、ユーロが0.05%、豪ドルが2%、NZドルが2.75%(いずれも当記事執筆段階)になっています。
そして、この日本の金利と海外の金利を比べると、ユーロ以外の金利はいずれも日本の金利よりも高いことが分かりますよね?
つまり、金利の低い日本円に対して相対的に高金利な海外の通貨を買った場合、同時に低金利の日本円を売っている事になるため、この2つの通貨間の金利差をスワップという形で受け取る事が出来るのです。
ちなみに、日本よりも金利の低いユーロを売って日本円を買った場合にも、微々たるものですがスワップを受け取る事が可能です。まあ、金利にして0.05%の差なのですずめの涙でしょう。
そして、海外の高金利の通貨を持ち続ける事によって、毎日毎日スワップを受け取る事が出来ますので、長期間保有すればする程スワップが積み重なって行く事になります。
ただ、この場合為替変動に注意しないと、スワップよりも為替差損の方が大きくなってしまい、結果損失を出してしまう可能性がありますので、常に為替相場の動きには注意する必要があります。
ちなみに、反対に高金利な海外の通貨を売った場合には、同時に低金利の日本円を買っている事になるため、スワップ金利を支払わなければなりませんので、注意が必要です。